有隣グループは食品輸送を主体とした物流会社を中心としたグループ企業です

会社沿革

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黎明期(1952~1966年)

 1952年(昭和27年)1月、有隣小型運送株式会社が設立されました。この会社は、東京・築地市場からの配送を専門とする運送事業者で、当時の東京都議会議員・春日井秀雄が設立しました。春日井は後に都議会議長も勤め、学校教育や社会福祉事業にも貢献した人物です。
 その後経営は、第2代社長・佐藤一、第3代社長・日比野巨三郎へと引き継がれ、その事業も築地市場だけに限らず、イトーヨーカドー等々流通事業者の食品輸送も手がけるようになりました。
 なお後にグループ入りする青葉運輸(1951年設立)は、有隣小型運送と同時期に、神田市場の青果輸送を目的に設立された会社を起源としています。

1952年 有隣小型運送株式会社設立


有隣小型運送設立者・春日井秀雄(読売新聞社提供)

成長期(1967~1982年)

 1967年(昭和42年)、日比野の招きで、前社長・澤幡仁が入社しました。
中央大学在学中から代議士秘書を務め、卒業後に黒四ダム建設の輸送業務を担当した澤幡は、それまでの経験と豊富な人脈とにより事業拡大をはかるとともに、有隣商事株式会社を設立し、さまざまな新規事業をも展開しました。
 なかでも1974年(昭和49年)から始めたセブン-イレブンの配送業務は、有隣グループ飛躍の大きな原動力となりました。当時アメリカのライセンスを取得したばかりの同社との取引は、澤幡の中央大学の先輩で、イトーヨーカドーの鈴木敏文氏((株)セブン&アイ・ホールディングス名誉顧問)からの要請でした。

1967年 前社長・澤幡仁入社
1968年 本社社屋取得(初代有隣ビル) 有隣商事株式会社設立
  株式会社木更津魚市場様と取引開始
   


1989年に大田市場に統合される以前の神田市場


旧本社屋 1F雀荘「漁火」は有隣商事が運営

1974年  セブン-イレブン1号店開店 セブン-イレブン向け配送業務開始 


セブン-イレブン1号店の豊洲店
(セブン-イレブン・ジャパンホームページより)

1975年  株式会社スーパーヤマザキ様と取引開始 
1977年 成田魚市場株式会社(現・大都魚類株式会社成田支社)様と取引開始
1980年 東京・江東地区の物流拠点づくりを支援
1982年 有隣ビル(第2代)竣工


2代目となる旧・有隣ビル

安定期(1983~1997年)

 セブン-イレブンの急成長と流通業界の変貌の中で、その動きに対応した当社は着実な発展を挙げていきました。
 1980年代に入り、澤幡は零細運送業者の買収や統合、洪水災害で廃業を余儀なくされた東京・江戸川区の金魚養殖業者の救済・支援を目的とした物流拠点づくりなどを手がけます。
 やがてバブル経済を迎える時代、物流の零要増や顧客ニーズの多様化が大きく進んでいるにもかかわらず、運送業界は典型的な「規制業種」でした。こうした規制の時代、澤幡の取り組みは運送業界の合理化と効率化にも貢献しました。これからの取り組みは企業の信用力と基盤の強化にもつながり、バブル経済崩壊後の「失われた20年」にあっても、当社は安定した経営を維持していきます。

1984年 船橋チルド営業所開設
  株式会社紀文フレッシュサプライ
(現・株式会社紀文フレッシュシステム)様と取引開始 
1986年 株式会社テンアライド様と取引開始
1988 船橋米飯営業所開設
  株式会社富士食品(現・フジフーズ株式会社)様と取引開始
1989年 大田営業所開設
  東京都中央卸売市場 大田市場場内指定業者
 


大田市場

1995年 江戸川営業所開設
  株式会社テンアライド様・関東セントラルキッチン工場同時開設


江戸川営業所

爛熟期(1998~2011年)

 21世紀を迎えても国内経済は低迷から脱却することができず、また政治の混乱が社会の混迷に拍車をかけている感さえあります。
 こうした中にあって当社グループは、創業の精神である「有隣」の言葉を基軸に、社員はもとより、取引先や関係業界、さらには地域社会とともに繁栄をめざす経営を堅持しています。
 2000年(平成12年)には、次の首相候補と目されながら惜しくもこの世を去った故・梶山静六代議士(官房長官、法務・通産・自治大臣等を歴任)の秘書を務めていた澤幡淳(現社長)が入社し、新時代に向けた体制も構築しています。
 2011年(平成23年)3月11日に東日本大震災が発生しました。末曾有の大災害の中で、当社グループは物流事業者の使命を改めて認識するとともに、緊急時対応の体制強化に取り組みました。

2000年 現社長 澤幡淳入社
   天然ガス自動車(CNG車)の1号車を導入 
2004年 チルド商品エリア拡大に伴い群馬・埼玉・茨城エリアへ配送開始


コンビニエンスストア向け配送車両


生鮮運送は総業以来の専門分野

2006年
バイオディーゼル車導入 えどがわ油田開発プロジェクトに協力
  日本郵便逓送株式会社(現・日本郵便輸送株式会社)様と取引開始

地域の環境教室にも協力。講師を務める社長・澤幡淳
2007年 船橋フローズン営業所開設
  株式会社フリジポート様と取引開始
2009年 チルド商品エリア拡大に伴い神奈川・静岡エリアへ配送開始
2011年 フルヤ乳業株式会社様と取引開始

新創業へ(2012年~)

 2012年6月、有隣グループ新本社ビルが完成しました。新しいオフィスの誕生により、既存の各物流拠点と連携した新時代に向けた物流ビジネスの構築がはじまりました。同年5月、東京の新しいランドマークとしての東京スカイツリーもオープンしました。当社も新本社に掲げた社旗が物流業のランドマークたらんことをめざすことを誓いました。
 排ガス規制に対応し、天然ガス車、ハイブリッド車など環境に配慮した車両を配備しています。食品安全の観点からは、早くから取り組んでいた定温輸送を一層充実させています。
 また少子高齢化の中で注目されているペット関連ビジネス「日本柴犬ハウスの構想」の実現に具体的に着手するなど、新しい時代を見据えた事業にも着手しています。
 当社グループは、2012年に創立60年を迎え、新たな「創業」を宣言し、社員一丸となって次の60年に向けた取り組みをしております。

2012年 有隣グループ新本社ビル完成


2012年6月に竣工した3代目有隣ビル


2014年4月船橋統括営業部開設


2015年9月有隣グループ船橋センター開設

 こうして、念願であった船橋の拠点に統括営業本部(現運送営業本部)を置き、中核となる船橋センターを開設しました。船橋には当グループのチルド担当、フローズン担当、米飯担当とあるためです。この高瀬町の広い敷地は、このエリアでの駐車場用地として人気が高く、多くのお客様にご利用頂いております。敷地内に番重洗浄工場棟も開設し、2018年6月には、同敷地内の駐車場を増設いたしました。
 さらに、2017年6月から習志野市東習志野に車庫用地として借りていた敷地内に2019年9月には事務棟を建設し、洗車場も完備し、より利便を高めて、これから一層安全・安心な配送業務へと躍進していくことになるでしょう。


2017年6月習志野車庫開設


習志野事務棟

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